2009年5月1日金曜日

去る人

この10年来、公私共々付き合いのあった同僚でもある後輩の送別会に出てきました。

非常に素敵な女性で、人だけではなく仕事への姿勢も素晴らしいものがあり(得てして、人への姿勢は仕事への姿勢と共通します)、次の職場でも活躍するのだろうなと思っています。

小さいことですが、彼女が日ごろから使っている一言に元気付けられることも多くありました。
「有難うございます」「どう致しまして」「こちらこそ!!」
ありふれた言葉ですが、パソコンとにらめっこしていることが仕事だと言われることが増えている中、そういう一言が、なんとも言えず胸を熱く、暖かくしてくれます。

所詮仕事なんて、人間同士がしていることですし、本人がいくら優秀だと思っていたところで、サラリーマンである限りは「誤差の範疇」。気持ちよくやれるかどうか、やり切れるかどうかが組織としての成否を握っているのではないかと思います。
ロジカルシンキングだMBAだと、やたらと傍から批評することが優秀だと思っている人が増えている中で、彼女のようなスタンスで仕事に取り組んでいる人は、組織にとっても貴重だと常々思っていました。
良いムードを作るのは凄く大変ですが、壊すのは誰でも一瞬でできますから。

そんな彼女が前向きな卒業ではあるものの、「面白くやれそう」「責任もって仕事を任してくれそう」と次の舞台へと向かっているのを見ると、残ったものとしては、「本来そう思ってうちで働いているはずなのに・・・」という後悔とこの先も彼女のように、組織の大事な部分をサポートしてくれていた人がまたいなくなるのではという不安がぬぐえません。
とはいえ、彼女が渡してくれたバトンをしっかりと受け継いで、良い部分を次に渡していくことが、残された人のやるべきことなのだなと感じています。

またいつものように面白く一緒に仕事ができることを願っております。



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