2008年8月13日水曜日

すがすがしい金メダル

野口選手は欠場というびっくりな事態になりましたが、谷本選手が金メダル取りました!!ほんと評論家の予想というのは当たらないものですね。

彼女がインタビューで
「私が一本をとる柔道を習ったので、一本を狙いに行きました。柔道を習っている子供たちにも一本を狙う柔道をして欲しい」
く~~~~。痺れる一言ですね。私もそうでしたが、スポーツをやる少年少女はよく言えば素直、悪く言えば単純(馬鹿)なので、こういう憧れの選手の一言は本当に進むべき道を与えてくれます。
私の場合は、王選手などが憧れでしたね。あと、水島新二の「光の小次郎」など漫画からもらったものも数多くあります。ジャンプ世代なので「友情」「努力」「勝利」ど真ん中の世代です。

さて、谷本選手の発言ですが、競技としてTOPを極めた人に良くある発言です。カズしかり、イチローしかりです。野茂選手の場合は、彼らほど発言はしていませんが、アメリカで球団を持ったり、日本でクラブチームを立ち上げたりと行動でそれを示しています。
それぞれが「育ててもらった競技のために」「未来の子供たちのために」という旨の発言をしています。
極めた人たちならではの発言です。

私は到底その域に達していないので、こういう発言をする資格もなければ、影響力もありません。
ビジネスにおいてもこういう趣旨の発言をする人も数多くいます。
そこにいつも違和感を感じる自分がいます。コーチングをしたがる人や目指している人(全ての人ではありません)にも感じる違和感です。
「他人のことを言う前に、自分はどうなんだ?」
という違和感です。彼らは一個人の競技者として研ぎ澄まされた感覚、実力、そして結果を残しているからこそ、後進のためにという発言も受け入れられる。
個人として、ビジネスマンとして「ピン」でやれる実力がない人がそんなことを言っても、単なる「上がり」「自己満足」としてしか見られないのではないかと思います。
後輩を指導、マネジメントとして組織を作る側に回っても、1:1で勝ち抜けるという実力・気概。組織を作る立場としての思考・推進力を持たない人が、誰も検証しようのない過去の栄光をもとに話をされても「本音」の部分が透けてしまって、見透かされてしまうように思います。

感動しつつも、刺激になる一言でした。

2 件のコメント:

エッケイ さんのコメント...

コーチです(超亜流だけど)(笑)

谷本の決勝は美しい一本だったねぇ。
相手の投げられた後のフランス人らしい(正確にはパリ人のイメージだが)リアクションにも笑ったけど

コーチについては半分以上同感だけど、中にはクライアントの内面に働きかける天才はいると思う。結構特殊な能力分野だから必ずしもビジネスでの成功がコーチの条件にはならないとは思う。

おがじゅんのイメージはメンターじゃないかなと感じた。

ただ、両者の違いを綿密に定義しても現実にはかぶりが多いし(米国じゃメンター的なコーチがやはり人気だし)、いまいちなコーチの言い訳に使うもんじゃないとは思う。

ちなみに、(君が不信がっている)コーチングの型にいったん慣れたら、巷のコーチもあんがい機能する様な気がします。
そういう意味でそういうコーチが機能するかはコーチ自身ではなくクライアントに大きく依存するのでなかなか難しい商売だというのが僕の今の意見です。

詳しくはまた説明しますわん。

Unknown さんのコメント...

コーチが必ずしもプレーヤーである必要はないと思います。ただし、カウンセラーでない限りは、コーチは対象のクライアントとは違う分野であってもいいので、「圧倒的な技量、ないしは実績、自信」というのは必要ではないでしょうか?内面に働きかけると天才というのであれば、そこがすでにクライアントに対して「圧倒的」なわけですよね?
そういうものがないくせに、「人のためになる」「クライアントのために」というところがうそ臭いわけです。
そう!!自分でビジネスの前線にでたくない人の言い訳に聞こえるわけです。
コーチという仕事も1:1の関係なので、本来は非常に厳しいし、責任も重いはずです。それぐらいの気概を感じてないんですわ。多分。

ビジネスの成功とコーチの関連についてはもともと違う軸なので比較してはいませんが、それを「コーチだからビジネスができなくてよい」と拡大解釈するのコーチングをする方たちが言ってはいけないと思います。クライアントがそう思って初めて許されるんじゃないかなと思います。

カウンセリングとの違いはいまだにわかりませんよ。