番組視聴率からCM視聴率へ
何度かTVCMの仕組みや、金額の考え方などを教えてもらいましたが、視聴率の算出の仕方や、価格決定の不明瞭さに驚いたとともに、それをスタンダードにしてしまったD社に対して敬意を覚えたものでした。
アメリカでは昨年より広告主には番組視聴率とともにCM視聴率のデータ提供も始まっているようです。
netの普及により、広告でもどれだけ露出がされて、見られたのかが一目瞭然で分かる時代になっています。それが普通になってくると、世帯視聴率がいくらだといわれても「で、誰がみてんの?」と疑問に思うのは当たり前。しかしCM視聴率を出してしまうと価格決定の際にブラックボックスにしていた部分があらわになるわけなので、出したくない。
日本でも出しているんでしょうかね?
広告業界での「ブランディング」がさかんにいわれています。私も消費者の消費行動がそれほどロジカルに行われているとは思っていませんので、価値はあると思います。
ただし、ブランディングといっても結局は広告主にとっての目的が達成できるかどうかが重要なわけで、「イメージ調査のランキングをあげたい」と思っているクライアントの数はそうは多くないはず。
(宣伝部の方の芸能人に会いたいとかもあるのかな)
私の前職時代の話ですが、雑誌の購買部数が落ちていたり、実際に読者のアクション率が落ちてきた雑誌の営業マンは、必ずといっていいほど「ブランディング目的でいきましょう!!」といって売りにいきます。今までのように、「読者が何人動いた、買った、来場した」といった結果を返すことが難しくなってくるので、売るためにはそもそもの目的や結果の対象をスライドしていく必要があるわけです。
媒体が調子が良い間は、広告を打った結果がある程度見込めるので、より効果を高めるために考える余裕などがあるのですが、そもそもの目的を「ブランディング」に移行してしまうと、そんな目的にお金を出せるクライアントだけが対象になってきますし、何より今までやってきた売り方ではなくなってくるので長続きはしません。
昨今の「ブランディング」と唱えている方々は、どこまで本気なんだろ?
ブランディング目的の広告が増えた雑誌は、殆どが廃刊しております。
2 件のコメント:
何回も話していますが同感(今日の文章はいいね)
といいつつ、キャリアコーチングで
「あなたの個人ブランド力を考えましょう」
と言っている俺。。
がはは。
ブランドってなんだって話ですけどね。ブランド=期待値 ではないと思うんですよね。広告で期待値はあげれると思うんですけどね。
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