2007年8月12日日曜日

太陽の子



家に置いてあったものを、薦められて読みました。今日昼間喫茶店で読破したのですが、心が震える本でした。内容は読んでもらえると嬉しいのですが、沖縄出身の人々が神戸の街で暖かく過ごしている物語です。
20年前に沖縄に修学旅行で行って時は、いわゆる遊びの修学旅行ではなく、戦時の話を聞いたりしてかなり衝撃を受けた記憶がありました。しかし、その後昨年宮古島にいくまで、沖縄には縁がなく、昨年宮古島に「気分転換」にいってから、遅ればせながら沖縄好きになり今年はすでに2回行っています。
原日本といった雰囲気と太陽の暑さが好きだったのですが、この本を読んで地元の歴史を知るのも大事だなと改めて感じました。

営業研修でも「クライアントの歴史を知る」という研修を受けて依頼、営業先の「生い立ち」を調べてから行くようになりました。働いている人よりその会社の文化について好きになれたりして「貴社のやってきたのは、そんなもんじゃないですよね?」なんて語ってたこともあります。












先日チームで一日かけて研修というかMTGを行ったときも、個人が今の会社に至った経緯とかを共有したのですが(一日かかるくらい面白い)、それぞれと話し込んだと思っていた私でも「へー、そうなんだ」と思うことが多くありました。
こういう共有を無駄だと思う人がいるかもしれませんが、早い時期に時間を割いて気持ちを共有することは、今後議論のすれ違いをなくすことを考えれば、非常に効率の良い作業だと思います。
「効率と無駄」の境目は結構微妙なところだと思います。

話がそれましたが、「太陽の子」の主人公である ふうちゃん の言っていた良い言葉

「知らなくてはならないことを、知らないで過ごすような勇気のない人間になりたくない」
「いい人というのは、自分のほかに、どれだけ、自分以外の人間が住んでいるということで決まる」
「どんなつらいときでも、どんなに絶望的なときでも、本気で人を愛することのできる人がえらい人」
「沖縄の人がすべての命を大切にするのは、これまでにたくさんのかなしい別れをしてきたから」

歴史についてわかったつもりになるのは良くないのですが、この本に書かれている「やさしさ」については考えさせるものがありました。

やっぱり良い本との出合いは面白いなー。

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